サントリーウイスキー白州蒸留所見学へ ~過去と現在~。 「THE STORY OF HAKUSHU ~シングルモルトウイスキー白州の物語~」

約7年ぶりにサントリーウイスキー 白州工場見学に行ってきました。今回は、今年の10月より新たに見学コースが始まった「THE STORY OF HAKUSHU ~シングルモルトウイスキー白州の物語~(有料:2000円)」コースです。 

※下記は個人の記憶と感想です。

 

【7年前の工場見学内容との違い】

結論から言ってしまうと・・・正直、7年前のほうが”感動”しました。というか、より工場製造工程を深く観る、知る事が出来る見学だった。

下の写真は7年前の2010年9月、工場見学に行った際に実際に撮影したものです。現在の工場見学では見る事が出来ない今や貴重な製造工程写真(①~⑥)です。

※一部はDVD映像で見ることができます。実際の見学はありません。

 

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〈写真の説明〉

①撹拌・②木樽

 酵母で発酵しますが、ここでの重要な役割は乳酸菌だそうです。 
日本(サントリー)の発酵槽は、木樽で”樽に付く”「乳酸菌」の役割が、そのウィスキーの味や風味に影響するため、この工程をかなり重要視しているとのこと。海外では、”熟成時”が重要とし、木樽に乳酸菌という使用材料及び工程ではなく、金属製の樽で糖化するらしいです。 
「木樽にすむ乳酸菌が重要」とする考えと、「熟成段階で味や風味を左右するという考え」など色々あるようですね。

 

②発酵2日目

 まだ白っぽい液体。

 

③発酵3日目

 たった1日で、こんなに色が変わるのか!? 香りも濃厚で、甘ったるい感じ。

発酵槽は木製でその寿命は永久的なんですって。もちろん、補修・修理はするそうですが、基本的に一生もの。これが、味を決めるんですね。

 

④ニューポット(再留後の液体)

再留。 蒸留は通常2度行われる。最初は「初留」、2回目が「再留」と言われるらしい。 初留を終えた蒸留液は再度ポット・スチールに戻される(再留)。

再留にかかる時間は約7時間くらいだそうです(2014年9月の担当者説明時点)。

再留を終えて流出する液体。 まぁ、蒸留ゼロ年とでもいうものでしょうか? アルコール濃度が極めて高い刺激性の強い香りと、甘い香りが漂います。 

 

参考:現在は、写真のニューポットの液体を併設のバーでワンショット(15ml)100円で試飲できますよ! 工場見学をした者だけが飲める貴重なショットです。このニューポットが熟成され、商品として出荷されるんですよね💙

 

⑤・⑥チャー(※)

木樽を熟成時風味付けのためなどが理由で焦がす工程。この工程も7年前は大きな感動見学場所の一つでした。現在は、職人さんの事情などで見学不可です。

 《参考サイト》

サントリー公式ブログ

yamazaki-d.blog.suntory.co.jp

樽の内面を強い熱で炭化させる方法をチャー(Charring)、また何回か使用した樽を活性化するために再度熱処理をおこなうことをリチャーと呼ぶ。これによって樽材内部にバニリンといった甘い熟成香味成分が生成される。炭化層には未熟成香を減少させるはたらきもあり、香味に大きな影響を与える。(出典:All about グルメのサイト)

allabout.co.jp

 7年前のポットスチール全景。素敵ですね~。現在は窓越しに見学できます。

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【2017年10月、現在の工場見学】

7年前の工場見学はたしかにウイスキー好き、興味ある者にとっては最高に魅力的。しかし、木樽内部をのぞく箇所にカバーがなく、直接見学できるなどといった内容は食品の安全性に欠けるものではないでしょうか・・・と個人的に思ったものです

実際は何が理由で見学できなくなったのかは不明ですが、現在は上記内容を見学中に録画(DVD映像)で見ることが出来ます。

 質問があれば案内の方に気軽に質問できますし、過去も現在も見学の形式は変われど、楽しいですよ!

 

小淵沢駅に到着!

無料シャトルバスに急いで向かったはいいが・・・バス停あれどバスは個々には止まらない!? そう、バス停にはシャトルバスは到着しない。駅を出て左側がバス停。実際に到着する場所は右側に出た、ロータリー出入り口付近。もっと、分かりやすくしてくれないかなぁ~。

この場所にはバスは来ません。気を付けてくださいね!

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■受付

バスで15分くらいの場所にサントリー蒸留所があります。受付をすますと、見学コースのプレートを渡されます。ワクワクします!! 今回参加したのは有料(2000円)コース:「THE STORY OF HAKUSHU ~シングルモルトウイスキー白州の物語~」)です。

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■自然

見学場所に行く道経路は自然に囲まれています。空気が美味しい!実際に体感しないと分からない感覚ですが、癒されます。

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■試飲(有料)

見学まで時間があったので併設のバーで試飲。こちらでは蒸留所でしか飲めない貴重なウイスキーがあります。

今回試飲したのは・・・

「山崎12年 (ミズナラ樽熟成)」「山崎25年 (シェリー樽熟成)」「響17年 (ミズナラ樽熟成)」「マッカラン25年」「ニューポット」。

ミズナラ樽熟成のウイスキーは、私たち一般人が購入しようにも、小売店に一般的に出回ることはないのよね。どういった経路で販売されるのか、入手できるのか、これはかなりブラック的です。

オークションや楽天などの一部の販売者が出しているミズナラ樽熟成のサントリー商品は、どれもこれもかなり高額!

メーカーが提示している小売価格の5倍以上と考えていいでしょう。絶対に入手できないウイスキーが、こちらのバーで試飲できるというのは大変嬉しい!!💙

 

マッカラン25年(現行ボトル)・・・美味しいです。でも、旧ボトルのマッカラン25年との比較可能だったら、おそらく旧ボトルの美味しさは現在のそれとは違うものだと思います。それでも、手の届かないマッカラン25年を試飲できるのはありがたい!f:id:KOGE-KUN:20171010083652j:plain

 

ニューポット。上述(7年前の工場見学内容)にもありますが、工場でのみ試飲できる貴重なもの。ウイスキーたまごですものね(笑)!この液体が熟成などを経て、美味しい「ウイスキー」になるのだから!まったりとした甘い香りです

以前、ある場所で「マッカラン」のニューポットを試飲したことがあります。ニューポットといえど、やはり香りが違います(当たり前か・・・(笑))。個人的にはマッカランのニューポットの香りが好きです。

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ウイスキー博物館見学

サントリーの受賞履歴や、その歴史などが展示されています。

写真はサントリー「山崎1984」が世界的な酒類コンペティション「第15回インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2010」で日本企業として初めて受賞したときの写真とボトルの展示物です。

 

yamazaki-d.blog.suntory.co.jp

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写真中央に、当時チーフブレンダーだった輿水精一氏がいらっしゃいます。たしか・・この年の9月に退職、名誉ブレンダーになられたと伺いました(現在はどのような形でサントリーにかかわっているかは分かりませんが、2~3週間前にサントリーの白州蒸留所に来られたとか・・・)。

 

2014年の晩秋に開催されたウイスキーフェスティバルに行った際、セミナーを受講したのですが、とてもオーラがある素敵な方でした。サインや写真にも気持ちよく応じて頂きました。

世界でご活躍される方のお話はとても面白いです。

今後工場見学などで、輿水さんのようにご活躍される専門家のセミナーがあれば、よりウイスキーについて興味持つのになぁと思ってしまいました。

 

その他の展示物など。

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■工場見学

今回は「THE STORY OF HAKUSHU ~シングルモルトウイスキー白州の物語~」という有料コースに参加。こちらのコースは今年2017年の10月より実施されているコース。有料見学コースは2種類あります。内容は下記サイトで確認してみてください。

webapl.suntory.co.jp

実際参加して思うのは、通常の有料コースとの大きな違いは「おつまみ内容」かと思います

製造工程見学は、有料コースであれば違いはないということです。

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① 「ポットスチール」。こちらは1973年から1995年まで実際に使用されていたとのこと。

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②使用麦の見本。

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③ピート。こちらは実際に触れます。

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④木桶。発酵工程がこちらで行われます。

「麦汁を発酵槽に移し、酵母の力を借りてアルコールを生成します。サントリーでは様々なモルト原酒を作るため、多種多様な酵母の中から、イメージするウイスキーの香味にふさわしい酵母を厳選し、加えていく」のだそうです。

※「ウイスキーは日本の酒である」輿水精一著、新潮新書」p49抜粋」

 

現在はこの木桶の中身はプラスチック版上から実際に見ることが出来ます。

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よ~く見ると泡が発生して発酵している状態が確認できます。

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⑤DVD映像より。撹拌している状態(下写真2枚目)。

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 ⑥現行ポットスチール。現在は窓越しで見ることが出来ます。

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⑦樽貯蔵庫。

7年前との違いは・・・現在の樽には「蒸留年」が記載されていない、ということ。前面(見学者が見やすい場所)に保管されている樽だけが記載されていないのかどうかは不明ですが・・・これは~、見学用の見本なんでしょうか?

だとすると、ちょっと残念。蒸留年数を見ることも、楽しみの一つでしたので。

 

樽の熟成庫内保管位置、場所によって温度、湿度などが違います。その状態によって熟成の状態は変わるそうです。熟成棚の上と下とで、熟成度合いに違いが出てくることもあるそうです。

 

以前、サントリー傘下の「マッカラン」の蒸留所移転の話がニュースとなりました。味は変わらないという話ですが、この保管位置の事を聞く限り「大人・会社の事情」による言い訳に過ぎませんね。結局、この移転話はどうなったのか、現在は分かりません。どうなったのでしょうね?

 

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 ⑧樽内部の見本。

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テイスティング体験とおつまみ。

この内容が有料試飲のコースによって違うと思います。とくに、おつまみが豪華!こちらは併設のレストランで作られて食事内容。とても美味しいです(^^♪

2コース有料見学がありますが、その違いは、どうみても”おつまみ”内容ですね

ちなみに、7年前のテイスティング体験は、ピーテッド麦芽原料の原酒をたったの1滴たらすことで、大きく味が変化するといった「ブレンダー体験」および「味の変化過程」を楽しむことが出来ました。

 

また年数が経ち、見学時期が異なればまた面白い体験ができるかもしれませんね

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ハイボール作り体験。

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⑪お土産。

蒸留所限定のウイスキー(1440円だったかな)と、カワセミのショットグラス(540円くらい)。こちらのウイスキー、安いだけあってアルコールの刺激が味や香り以上に感じますが、美味しい事には違いありません。

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⑫お土産その2。

限定ポッキー「大人の琥珀」!! めちゃくちゃ美味しい!お勧めです。蒸留所おショップでは10月7日から販売されたとのこと。

蒸留所とAmazonサイトのみ※で購入可能。価格は高い(6袋入りで980円くらい)ですが、””に満足するお菓子です💙

Amazonサイトでは10月24日から販売開始。

www.amazon.co.jp

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最後に、小淵沢駅。今年の7月に改修されたようです。よく見る現在のJR駅ですね~。昔の案内版と駅ホームにあった駅弁屋。今は駅弁は冷蔵販売商品のみで、駅1階にお土産屋にて販売されています。古き良き素朴な雰囲気がなくなったのは、ちょっと寂しいですね~。

下写真は現在の案内板。

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下写真は7年前の案内板。当時はホームに気軽に購入できる駅弁屋があったのよね~。今はありません。駅の1階に土産屋としてきれいなショップがあり、冷蔵保管の弁当が販売されているだけですね。

駅構内のどこかに、常温の駅弁を販売しているところがあるようです。また行く機会があったら、駅弁販売店を探して、特急あずさ内で食べながら帰宅したいですね(笑)。

 

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今回も楽しい、思い出に残る飲んだくれの旅行でした!ウイスキーについて詳しくなくても楽しめる工場見学。

ちなみに私、ウイスキーについてめちゃくちゃ興味あるというわけでも、知っているでもよく飲んでいるわけでもありません。ウイスキーは、1~2か月に1回くらい飲んでいます。ま、その程度です。

そんな私でもサントリーウイスキー白州工場は、とても楽しい体験・見学が出来る場所でした。

 

またいつか行きたいものです(^^♪