散歩と日々の色々

心のままの”テキトー”なブログです。気まぐれ更新です。

”観光”「にぎり墨体験(奈良)」古の香りを今に伝える「奈良墨」で、世界にたった一つの「墨」造りで古都を感じてみる💛

感動がまだ心に残っているうちに・・・記録に残そう。

京都・奈良に行くのであれば、歴史の都でしか味わえない体験をしたい。そう思い、色々と体験サイトを検索。

 

お!? こんなの良くない?(^^♪ そう、オリジナル「奈良墨」作り体験

kinkoen.jp

 

じゃらん」に掲載されていたので今回は、じゃらんを通して予約しました。

www.jalan.net

 

【こんにちは。失礼します。お願いしますという挨拶から・・・】

古都・奈良での職人さんから直接指導体験ですから、それは緊張しました。

でもね、直ぐにその緊張は解けたワ。

 

職人さんのご説明や表情から、「奈良墨」は古都・奈良になくてはならない”伝統”であり、今や限られた奈良墨造りは”素晴らしい業”なんだ。「伝統」が薄れていくこの時代に一所懸命に気持ちを伝えよう。そんな気持ちが何も知らない私のような観光客でも”感じ”ました。

 

ちょっとジーンときちゃったよ(*´ω`)。

 

墨は全国で奈良が90%以上のシェアを占めています。しかし今や、奈良墨の伝統を続けている方が少なくなっており、奈良墨の手造り職人さんはたったの10人製造元は7店のみ。

 

今回訪れたのは、その普及活動を熱心にされている方のお一人。優しい雰囲気で、とてもご説明・トークも、人の興味を惹きつける。

 

実に面白い!!

 【体験プラン情報(じゃらん予約サイトより抜粋):写真は実際の体験風景
1、 受付(お申込みの方のお名前をお願いします)

 

 ☆JR奈良駅から約徒歩10分。観光案内所前の信号を直進。右側の歩道を歩きセブンイレブンを右折。道なりに数分歩くと左手に墨造りの作業場・店舗かつ体験場所の「錦光園」があります。

雰囲気のある、筆で書かれた屋号表札(看板)が素敵です💛

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2、お習字体験
墨工房でお習字をしてみましょう
あとに作るにぎり墨を入れる木箱の名前を
筆を使って書いてみましょう。

 

☆書道体験。のちに、墨造り体験で作った墨を桐箱に入れて持ち帰るのですが、その桐箱に名前を書くためにまずは”筆”で書の練習。

墨の香りが体験場所に漂います。静かな空間。落ち着きますね。

 

この間も、先生は色々と歴史や書の面白さをお話してくれました。

 

外国の方が初書道体験で書く筆の流れは、とてもオリジナリティ豊かで、それが文字の自然の面白さを出しているんだよ、とのこと。

 

素直に、何よりも楽しく書くことが大切なんですね~!f:id:KOGE-KUN:20180603130820j:plain

☆書道体験終了後、次工程で墨を作り、持ち帰る際に入れる桐箱(写真左上)に名前を筆で書きます。

これが、思ったより難しい!! 桐箱は和紙半紙より墨を”吸って”しまうので、通常よりより多くの筆に墨を付けなければ、擦れて文字が文字として読めない~((´;ω;`)ウッ…

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3、墨の歴史と現在の奈良墨の説明
室町時代から続く伝統工芸、奈良墨の歴史と、現在の墨屋さんの
現実についてお話しします。

 

☆墨の起源は墨の起源は今から2200年ほど前に遡り、中国における漢の時代と言われています。(錦光園のHPより抜粋)☆

日本書紀に、ほんの2行ほどその旨が記載されているようです。わずかな2行でも、その歴史を垣間見ることは、ちょっとしたファンタジーだね。楽しい💛

 

☆奈良の墨は、寺社を中心としてつくり続けられました。奈良の墨の歴史をひもとくに、興福寺との関係が大変重要です。

(写真は興福寺

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 それは、奈良時代藤原氏の氏寺として興福寺が建立せられ、藤原氏の隆盛と共に興福寺の財力が豊かになり、灯明に使う胡麻油、筆記や写経、春日版と言われる木版摺りの経典に使う墨の生産などを一手にしていました。特に墨は、興福寺ニ諦坊(にたいぼう)に造墨手を置き、かなりの量がつくられていたと思われます。(奈良製墨組合のサイトより抜粋)☆

奈良の墨づくり 奈良墨の歴史


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4、 材料のご説明
墨の材料「煤(スス)」「膠(ニカワ)」「香料」についてお話しします

 

☆写真は説明に必要な墨材料一式☆

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☆高級な墨材料の一つ、赤松☆

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 ☆かわらげの蓋(写真の手で示す蓋)の内側に付着したすすを採取します。
これを『採煙』っていいます。1回の「採煙」で採取できる墨量を考えると、どれくらいの時間と材料が必要なんでしょう。気の長い、忍耐のいる作業だわ(>_<) ☆

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 ☆菜種油で採ったもので『油煙』です。右は赤松のすすで『松煙』。油煙の材料は、菜種・胡麻・つばき・桐と様々で中でも菜種油が最適とされています。今回の体験では、あくまでも体験なので・・・サラダ油(^-^)

 

硝煙墨は燃焼温度にむらがあって大小さまざまな粒子のすすが混在。複雑な墨色を呈します。
おおむね濃墨では厚みのある艶を感じさせない黒(漆黒)となり、淡墨では青灰色を帯びた墨色になります。高級墨の誕生です。☆

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 ☆にかわ。牛、水牛、馬、鹿などの骨や皮や筋などに水を加え煮沸抽出した動物性タンパク質で、すすと香料と混ぜ合わせて煉り合せた原料となります。☆

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 ☆下写真はクスノキから採った香料『樟脳』。クスノキ精油の主成分、いわゆる、ナフタリン。☆

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☆錦光園さんのオリジナル香料。材料配分量は企業秘密🎶 独特の香り。いいわ~☆

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5、 職人さんの実演
目の前で実際の墨職人による生墨の型入れ作業をご覧いただきます
奈良の伝統工芸を目の前でご覧いただけます

 

☆木型は梨の木で作られていて、文字及び図柄が型に彫られています。☆

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 ☆木型は6分割できます。同じ文字、下写真だと、”未”は”未”の同じ文字同士の組み合わせで型が完成します。☆

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☆体験用の墨の元は、既に練っており、軟らかさを保つために保温してあります。直前予約が出来ません。この事前準備が直前では難しいから。

あらかじめ、墨を適度の柔らかさにするためには、時間と準備が必要。☆

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☆準備されていた墨を取り出します。☆

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☆天秤で、約26グラム計ります。墨の一丁型の製品の目方は約15グラム(4匁)。
型に入れる時の生墨の重量は26グラムです。☆

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☆練ります。丸い形に整えます。☆

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☆ひび割れがないように丸くするのは難しい! 私はこの工程を体験させていただきましたが、練りあげる際の墨の重ね目(割れ目)が、どーしてもできてしまうんですよ(´;ω;`)。お菓子作りの際、小麦粉を練ると割れ目が出来るよね。そんな感じ。

 

さすが先生!! キラキラしたツヤのある、割れ目がない碁石様の墨の塊を作りだします。キレイ💛☆

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☆型に入れる生墨を整えます。☆

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☆生墨を型にはめます。☆

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☆万力で締めます。☆

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☆ちなみに生墨はこんなに軟らかい!!☆

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☆型から取り出した生墨(右側)。この後、約3か月間乾燥させるのですが、その乾燥した完成品が左側の墨。乾燥させたため、約3割縮小します。☆

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さぁ、私たちはこの(上写真の型に入れる生墨状態の物)生墨原形を使用し、世界でたった一つの自分だけの「にぎり墨」を造るのです!!💛☆


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6、 ご自分の握り墨体験
職人さんに教えてもらいながら、ご自分の手のひらで生墨の柔らかさ、
温かさを体感いただきます
※ほとんど手は汚れません

 

☆軽く握ります。強く握ると、墨が切れちゃうからね、適当な強さでにぎにぎ(^^♪ ☆

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☆今回、先生の特別対応!! なんと桐箱に先生自ら屋号「錦光園」と筆入れしてくださいました!(^^)! めちゃくちゃ嬉しい!!☆

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7、 桐箱に入れてお持ち帰り
お持ち帰りになった後は、直射日光の当たらない涼しい場所で
3か月開けずに保存してください。

 

☆体験は「じゃらん」でお土産付き体験を申し込んだため、完成品を戴きました!つやのある墨は、貝で磨くのだそう。☆

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☆記念写真。 ブログアップのお許しを得ております。先生、カッコイイ!!☆

 

所要時間 40分

 

 

 

💛とてもとてもお勧め体験!!💛

奈良に行かれた際は、奈良でしか体験できない想い出をつくってみてはいかがでしょう。感動ですよ!

 

帰宅後、めちゃくちゃ感化されまして・・・(笑)。何をしたかというと、昔、母親から書の見本(大昔、母親が書道の先生からいただいたもの。下写真。)をもらい、練習してみた。

見本が(私にとっては)凄過ぎて、一文字を書くにも時間がかかる。でも、続ければいつかきっと、自分の名前くらいは筆で書けるようになるかな(笑)

 

 

墨をする」という”時間”は、現代においてはきっと、贅沢なんだろうな。

 私は、市販の墨汁でちょっと練習してみましたが、いつか、そんな贅沢な「墨をする」という時間を楽しみたいです♬ 

 

「錦光園」さんは、とにかく墨の普及、伝統を伝えるために積極的に活動されています。特に、西日本地域では講演会や、体験を行っているようです。

最後に、「錦光園」さんはとても丁寧で優しい。帰宅後、お礼のメールを送信したのですが、息子さんからの返信がありまして、その文面からも、ご家族の素敵なお人柄がうかがえました。

旅の「想い出」は、その場所で出会った「人」の人柄や対応の気持ちよさが気分を左右するよね。そういった意味でも「錦光園」さんは最高でした!!

 

いつかは、関東にもいらして、講習会などを開催して欲しい!!百貨店などの物産展に”出店”体験でもいいと思うワ。多くの方に、墨の伝統を知って欲しいなぁ!!!

 

よい体験ができました。ありがとうございました(^^)/

 

【パンフレット活用】

「錦光園」さんのホームページでも直接体験が予約できます。「じゃらん」のサイトで申し込んだお土産付きでなければ¥1,500で体験できます。

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奈良らしい体験をしたければ・・観光案内所などでパンフレットを手にするのも有効💛

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